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トムラがプラスチックおよび他の材料の循環を提唱

トムラは、飲料用PETボトルの資源を循環させるうえで重要な役割を果たしつつ、それ以上の取り組みが必要であると認識しています。今こそ、政治的な枠組み、大胆な決断、回収・分別・リサイクルへの賢い投資によって、あらゆる材料の循環性を向上させ、現在のサプライチェーンにおける障害を克服すべきです。

15 6月 2022

 

 
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2022年5月30日から6月3日にドイツのミュンヘンで開催された、IFAT国際上下水処理・廃棄物処理・再資源化技術専門見本市記者会見で、トムラの社長兼CEOであるトーベ・アンダーセンは、「私たちには、ステークホルダー全員と協力して、大量の廃棄物を減らし、貴重な資源に変換する義務があります」と述べました。リサイクルは大きく進展しているものの、パンデミックや今なお続く欧州での戦争により、一次材料への依存の削減が急務であることが明らかになりました。アンダーセンは、「現在は収益の約10%を未来志向の活動に投資して、資源効率を高める取り組みを行っており、私たちが得意とする循環型ソリューションの市場拡大を進めています。私たちは回収率や、リカバリー率を最大化できる技術を有しており、今すぐそれを実行し、廃棄物管理の実践を最適化し、既存のギャップを埋めることができ」と述べました。

 

世界中の気候政策の基準を確立した欧州グリーンディールは、生産者やメーカーに対する拘束力のある規制やガイドラインと合わせ、循環型経済への加速を後押ししています。トムラは、バリューチェーンに関わるすべての人が、基準に定められた内容を好機ととらえ、実現に向けて支援してほしいと考えています。トムラのエグゼクティブバイスプレジデント兼トムラリサイクリングの代表であるフォルカー・ラーマンは、次のように述べています。「目標を達成して市場を創出するには、義務的な法規制が必要であることを学んできました。しかし、今までよりも大量のリサイクルを行うには、できるだけ多くの量を回収する必要があります。うまく機能している回収システムもありますが、まだ十分とは言えません。私たちは毎日、埋め立てや 焼却によって貴重な資源を失っています。これは容易に解決できる問題であり、材料の回収、リカバリー、リサイクルを行う必要があります」

Tom Eng, SVP and Head of TOMRA Recycling

 

材料循環の最大化は、プラスチックに限ったことではありません。金属や木材など、循環させるべき材料の流れは他にも数多くあります。シニアバイスプレジデント兼トムラリサイクリング代表であるトム・イングは、2050年までの EU の気候変動に関するカーボンニュートラル目標を達成するには、これらのリサイクル可能な材料にも注目する必要があります」と述べています。例えば、2050年までにアルミニウムの需要が40%増加すると予想されており、生産能力に限りのある欧州のアルミニウムメーカーの課題となっています。リサイクルアルミニウムは、脱炭素社会への道のりにおいて重要な役割を果たしており、リサイクル材含有量の増加や、環境問題への取り組みの向上を目指す生産者を支えています。木材の分野も同様です。パーティクルボードのメーカーは、現在入手が難しく、価格が高騰している材料を調達するうえで、コスト効率がよく、環境に優しい方法を模索しています。木材系材料や 金属系材料の生産にリサイクル材を使用することで、生産者は温室効果ガス排出量の削減や資源の枯渇に対応しながら、抱えている課題を解決できるようになります。 

「私たちがインテリジェントなテクノロジーを利用し、産業界と密接に連携すれば、廃棄物を有効活用して、一次材料への依存度を下げることができます。リサイクルは持続可能な移行を進める際の、気候の緩和策かつエネルギー効率に優れた方法であり、材料の継続的利用を実現します。資源の循環に必要なことは取り入れていくべきです」イングは締めくくりました 

  

詳細については、https://solutions.tomra.com/ifatをご覧ください。