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トムラ、国際プラスチック・ゴム産業展(K 2022)で バリューチェーン上のギャップを解消するソリューションを展示

トムラとソートリーダーやパートナーで構成される社外コミュニティが、10月19日から26日まで ドイツ・デュッセルドルフで開催される世界最大のプラスチック見本市「K 2022」に参加

29 9月 2022

TOMRA_8 gaps along the value chain

プラスチックの回収・選別のグローバルリーダーであるトムラは、今年もK 2022 に参加します。開催中の1週間は、プラスチックのバリューチェーンから業界の専門家がホール9のトムラD47ブースに集まり、プラスチックの循環を加速させる既存の先端技術や革新的なシステムを模索します。

品質と数量のギャップを埋めるトムラのテクノロジー

プラスチックのバリューチェーンには、デザイン、データ、アラインメント、費用対効果、品質、数量、認識、政策という8つのギャップがあります。今回の見本市では、「Mind the Gaps!」というテーマのもと、トムラはバリューチェーン上の8つのギャップのうち、品質と数量の2つに焦点を当て、どうすればプラスチックリサイクルのループを閉じることができるのかを考えます。

現在、産業界も社会も、バージン原料の使用コストの上昇に直面しています。既存および新規の政策では、リサイクル材の含有率の目標がより高く設定されており、メーカーは自社製品のリサイクル材含有率を高めることを引き続き表明しています。その一方で、消費者のプラスチックに対する需要の高まりに対応できるだけの高品質なリサイクル材が市場に出回っていないのが現状です。

実績のある回収・選別方法と、高度なメカニカルリサイクル(AMR)プロセスの改良を組み合わせることで、品質のギャップを埋めることができます。AMRはメカニカルリサイクルと同様、材料の歩留まりと純度を最大化することを目指すものですが、高温洗浄、脱臭、スーパークリーニングなどの工程で一歩先を行き、要求の厳しい用途にも対応できる高品質で無臭のリサイクル材を実現します。このようなソリューションにより、分別された廃棄物と混合廃棄物の両方から、質の高いリサイクルを実現することができるようになります。こうしたソリューションに必要なテクノロジーはすでに存在し、何十年にもわたって成果を出してきており、加工業者や包装業者がそれぞれの製品に必要とするバージン品質の再生プラスチックやリサイクル材を入手できるようにするための最も手っ取り早い方法です。もちろん、プラスチック資源の真の循環を実現するためには、これらのソリューションを大規模に適用する必要があり、そのためにはインフラストラクチャーやテクノロジーに多大な投資が必要となります。

数量のギャップを埋めるためには、埋め立てや焼却に回される廃棄物を大量に回収する必要があります。そのためにトムラは、AUTOSORT™、AUTOSORTFLAKEINNOSORTFLAKEなど、プラスチックに特化したソリューションをお客様に提供しています。これらは、フレーク選別を含むさまざまなプラスチックの選別技術として現場で実証されています。さらに、TOMRA Insightは、日常業務をほぼリアルタイムの選別データに変換し、クラウドにアップロードすることで、選別プロセスを戦略的な管理ツールに変えます。

化石燃料への依存度を大幅に減らすためには、バージン材料並みの品質を持つリサイクルプラスチック材を十分に生産することが不可欠です。そして、デポジットリターンシステム(DRS)や混合廃棄物選別(MWS)などの収集・回収システムが、これを実現するのに役立ちます。必要に応じて高度なメカニカルリサイクル(AMR)と組み合わせることで、市場は高品質リサイクル材に対する需要の高まりに対応できるようになるでしょう。

今年のK 2022では、「TOMRA Talks」と名づけた講演会を開催します。トムラのメンバーに加え、お客さまであるBorealis社、ROAF社、Worn Again Technologies社からの代表者などが登壇し、高度なメカニカルリサイクル(AMR)や混合廃棄物選別(MWS)、化学リサイクル、テキスタイルリサイクルなど、現在私たちが直面する問題を取り上げます。詳しいスケジュールはこちらをご覧ください。

今年はリサイクリングソーティング部門に加え、トムラの広報・回収部門も出席します。政策分野の専門家として、今後の法規制に関する質問にお答えするとともに、デポジットリターンシステム(DRS)や、ボトルや缶などの空になった飲料用容器をリサイクル用に便利に返却できる自販機、リバースベンディングマシン(RVM)などのテーマに関する情報も提供する予定です。