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トムラソーティングのX-TRACT、産業廃棄物処理業者の生産性を大幅向上

〜高品質なウッドチップや高純度の有価物へのリサイクルで循環型経済に貢献~

13 7月 2021

 

世界大手の光学選別機メーカーであるトムラソーティング株式会社(本社:埼玉県さいたま市、代表取締役:河口 昌伸、以下トムラソーティング)は、産業廃棄物処理業、木材チップ生産事業などを手がけるタマタイ産業株式会社(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:大塚雅司、以下タマタイ産業)にトムラソーティングの選別機「X-TRACT」が2020年に導入され、高い生産性と、効率化を図っていることを発表しました。

wastewoods

タマタイ産業の木材チップ生産事業では、主に木材のパルプ原材料生産を手がけ、2007年には木屑から製紙、建材材料やバイオマス燃料の生産を中心に事業を推進してきました。2018年の西日本豪雨災害で大量発生した、土砂やプラスチック、金属などの廃棄物を含んだ木材廃棄物の再生利用を進める中、小石などが多く含まれている廃木材から手作業で異物除去を行なっており、生産性の向上と労働環境の改善が課題でした。そこで世界各国のメーカーのさまざまな選別機を検証し、選別率の高さと残渣の少なさ、そして自社で行いたい選別をプログラミングによってフレキシブルに実現するシステムの柔軟性とアフターサービスの質の高さからトムラソーティングのX線透過(XRT)型選別機X-TRACT」の導入を決定しました。

 

X-TRACT」は、X線選別技術DUOLINE® センサーを搭載しており、原子密度に基づいて物質を選別するため、物の厚みにとらわれず、性質だけで原料を選別できます。また、デュアルプロセッシングテクノロジーを採用し、原子密度の違いだけでなく触れ合った物体同士も個別認識し、より高精度な選別を実現します。高速ベルトコンベアに原料を投入し、センサー技術で瞬時に原料を認知、分析し、設定対象物を高速エアバルブで除去することによって、時間当たりの処理量が格段に増加します。タマタイ産業では従来4〜6名程度で手選別していたところ、「X-TRACT」導入後は、手選別要員は不要となり、ライン全体を1〜2名のみで管理することで、営業活動やその他の業務に人員配置が可能となりました。現在は1日あたり100トン弱の処理を実現しています。

xtract tamatain sangyo

タマタイ産業取締役工場長の大塚翔氏は、「他社製品と比較検討していた中、他社の選別機では原料が重ならないように散らして選別機に投入する必要があったのですが、トムラソーティングの選別機は重なっている原料でも独自の技術で正確に選別してくれるので、作業者の負担を大きく軽減してくれます。導入してからも、細かな選別のリクエストに都度プログラミングを調整してくれ、導入前に思い描いていたリサイクル作業と現在の作業はほぼイコールです。木屑の再生利用に関しては完結しており、狙い通りの仕上がりに満足しています」と述べました。

 

woods sangyo 

トムラソーティングの代表取締役河口昌伸は、「国内で木材チップ用にX-TRACTが導入されたのは初めてのケースです。この事例を踏まえ、今後多くのお客様にX-TRACTを選択肢の一つにしていただければと考えています」と述べました。トムラソーティングでは、日本市場独自のニーズを踏まえ、さまざまなアプリケーションに対応した製品を展開しています。お客様の持続可能なビジネスの実現を、世界のベストプラクティスから得た最先端の光学選別ソリューションでサポートし、循環型経済の促進に向け、高い技術力を持ったソリューションプロバイダーとして貢献してまいります。