トムラソーティング、日本法人設立10周年を迎えました

世界大手の光学選別機メーカーであるトムラソーティング株式会社(本社：埼玉県さいたま市、代表取締役代行：河口 昌伸、以下トムラソーティング)は、2020年に創立10周年を迎え、日本でのリサイクル光学選別機の年間導入台数が創立時2010年から350台超（2020年3月末時点）を達成し、創立時は1名だった日本国内従業員数は16名となり、2019年度の売上高は2000万ユーロ超を達成しました。

トムラソーティングは、重工業業界を牽引するリーダーの一社である川崎重工業株式会社を販売代理店として1998年に日本市場での販売を開始し、以来着実に日本のリサイクル業界での存在感を高めてきました。2003年に設立された川崎重工グループの株式会社アーステクニカならびに、2004年に買収したティーテック社、両社の多大なる協力のもと、トムラソーティングのリサイクル事業の主力製品であるAUTOSORT（オートソート）の日本市場での導入台数は顕著に増加し、2010年にトムラグループの日本法人としてティーテック株式会社を設立し、2014年に現在の社名に変更しました。現在日本におけるテストセンターの機能は株式会社アーステクニカの独立した部門が担っています。また、2012年にトムラのフード部門が食品自動選別装置のトップメーカーであるBEST社を買収し、食品機械事業も日本市場でトムラソーティングの一部門として展開しています。

In 2012, TOMRA Food acquired BEST Sorting NV, a leading provider of food sorting solutions. TOMRA Food also has a food sorting division in Japan, named TOMRA Sorting K.K.

トムラソーティングは前身であるティーテック株式会社設立の2010年から現在に至るまで、グローバル市場で培ってきた近赤外線（NIR）をはじめとした様々なセンサー技術を活かしつつ、日本のお客様のニーズを直接伺うことで、日本市場に適した選別ソリューションの提案を行い、お客様の満足度向上に繋げてまいりました。特に、廃プラスチックのリサイクル先進国である欧州から、ベストプラクティスを取り入れた最新のアプリケーションを導入し、日本市場に合わせた最適な商品を紹介しています。

創業時を知るRegional Director Asia for TOMRA Sorting RecyclingのTed Parkは、「廃棄物処理の問題と循環経済の促進は、日本の消費者の関心事であるとともに、メーカー、政府機関、リサイクル関連企業にとっては対処すべき課題が山積しており、トムラソーティングにとっては多くのビジネスチャンスを包含しています。例えば、金属廃棄物処理業界でも非鉄金属をさらに素材別に選別する、マテリアルリサイクルに貢献しており、日本の自動車業界からも高い関心をいただいています。当社は資源革命のための中心的役割を担うべく、日本市場でも今後戦略的なビジネスを展開してまいります」と述べました。

日本は、自治体の様々な施策や設備投資、国民の高い意識によって、世界で類を見ないゴミ処理先進国ですが、リサイクル可能な一般廃棄物がそのまま焼却処分や埋め立て処分をされている現状があります。欧州ではゴミをゴミとしてではなく、貴重な資源として捉えており、さらなる循環型経済に向けて歩みつつあります。こういった動向を受け、日本のリサイクル市場でも、多品種多用途な材料のリサイクルを行う傾向や、様々な業種で自社製品のリサイクルを行う動きなど、循環型経済への転換が起きつつあります。一方で、選別・リサイクル業界はさらなる効率化を図るため、AI等のイノベーションの活用も期待され、技術開発を進めています。当社代表取締役代行の河口昌伸は、「当社は、省人化にむけたAUTOSORT（オートソート）シリーズへのAIの採用や、循環型経済促進のためグローバルでサーキュラーエコノミーチームを組織するなど、お客様の課題解決に最先端の光学選別ソリューションを提供すべく、売上高の約8％を研究開発費に投入し技術革新を進めております。トムラソーティングは、今後もお客様のビジネスの持続可能な発展と、日本の循環型経済の促進のため、信頼される技術パートナーとして成長を続けていきたいと考えています」と語りました。

トムラソーティングは10年間のご支援・ご厚情への感謝の意と、今後も信頼される技術パートナーとして研鑽を積んでいく決意を表し、2020年9月より1年間、10周年記念ロゴマークを制定し、様々なコミュニケーション活動に活用してまいります。

10周年記念ロゴマーク

＜会社沿革＞