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世界最先端のAI機能搭載 光学選別機を日本市場に投入

トムラ(ノルウェー)の日本法人、ナッツ・ドライフルーツの加工業者向けに

15 3月 2022

世界大手の光学選別機メーカー、トムラ(本社:ノルウェー・オスロ市)の日本法人であるトムラソーティング株式会社(所在地:さいたま市南区曲本3-2-5、代表取締役:河口昌伸)食品部門は、2021年に欧米で先行発売したAI(人工知能)機能搭載の光学選別機「TOMRA 5C」を日本市場に投入します。ナッツ、ドライフルーツの加工業者向けで、ビッグデータ分析によるAI機能搭載、32チャンネルの波長を同時に検知する生体情報認識可能なスキャンカメラ(BSIカメラ)、供給シェーカーの最適設計などにより、従来製品に比べ2倍の能力で処理できるうえ、良品を間違って検知・除去する割合が0.01%以下と極めて高度な選別精度を実現しました。より高い選別精度に加え、さらに歩留まり量が向上し、食品廃棄物の削減にも貢献できます。小型の「TOMRA 5C 800」、大型の「TOMRA 5C 1200」の2機種があります。

「TOMRA 5C」は4月から実演を始め、6月7~10日に東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる国際食品工業展「FOOMA JAPAN 2022」(主催:日本食品機械工業会)に出展します。動作原理は、まず供給シェーカーまたはホッパーが自由落下シュート上で製品を均一に広げます。製品は検知ゾーンに向かって落下し、そこでレーザーや独自技術のBSIカメラなどによってスキャンされます。瞬時に不良品はエアの噴射によりリジェクトゾーンへ排出され、合格した良品は自然落下を続けます。ナッツ類の表面を食べた虫食いの跡と良品は明確に識別されます。

AI機能だけでなく、顧客の選別機の選別データを接続されたデバイスに抽出し、クラウドベースのデータ接続「TOMRA Insight」のオプションを付帯することで選別データの抽出・分析とフィードバックが可能になり、生産ラインの完全自動化に寄与できます。このほか、ユーザーやオペレーターが選別の調整を簡単かつ予測可能となるように設計し、最適化された制御を可能にする「TOMRA ACT」、最適な選別性能を確保するための光学モジュールの環境管理システムを搭載した最先端技術の光学選別機です。

TOMRA 5C